山  笑  う


見えないコロナウイルスに捕らえられ

知らぬ間に世は春爛漫よ 我が耳に何か主から良いことを

聴けるものかと耳かきをする この時期は藤の花見に人盛り

今年は寂しい足利パーク 梅雨入りしコロナ終息しないまま

一時の晴れ間心安らぐ 久々に事態宣言解除され

同信者らの集う喜び コロナでも歌句できたかパソコンの

仲間集えず離れて案ず スイカ切り甘い小玉に大当たり

美味のひと時 幸を感じる 四月ぶりパソコンなかま集まれば

口も元気でコロナ太り
移り行く季節に沿って詠みたいと

歌気の来るをただ待ちにけり 中国から渡来したてふ梅の香を

ウイルス防ぐマスク越しかぐ 目覚めると明るい日射し踊っている

佳き日になると信じて起きる 親愛な師の訃報聞き涙をば

溜めてくれよと下弦の月に 紀州路の波打ち寄せる磯に来て

母の笑顔に似た岩見つく 朝干した洗濯ものが強風に

靡いているよ春感じてか 大相撲歓声もなく四股を踏む

弓取式の終わる寂しさ 惣菜を少しづつ摂り食べ終えて

ポリの容器を空にして捨つ
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