秋 日 差 し





宴会に使いし花をもらい活け

水換えれば美がよみがえる 外国の来賓と笑み会話できる

妃殿下こそ陛下を助く 今年また頻尿となり老体は

寒さを敏に感知しており キャッシュレスカードにポイント倍付けど

得をしたと思えぬ世代 大体の日本男子が憧れた

清楚なまま八千草は逝く Yシャツを洗って首窮すだろうと

二番目からのボタン止め干す
月を見て七十三歳を迎えけり

病気せず来れて神に感謝 また一人来れなくなったサークルに

遊べる人がいなく寂しい コンビニも台風前の食品を

買い漁られて棚は空っぽ 台風の各地に起きた洪水で

郷里の被害尋き合う仲間 天皇は高御座に乗り内外に

即位宣明し令和始まる 即位礼正殿の儀の直前に

豪雨がやみて青空と虹 両陛下饗宴の儀で各国の

ローヤルファミリーに挨拶受ける 積もってる我が胸にある悩みを

打ち明けられる友が嬉しい
多忙でも三十一文字の制約に

心の何か表現したし 青葉切りつる元掘りて赤紅の

イモ見つけて抜く快適さ 秋日差し季節変われば無言でも

歌を詠めよと迫る声聞く 吾の時季を忘れない彼岸花

ことしも来たね赤い妖精 スクラム組む脚間からこぼれ出る

ボール捕り走り見事トライ 嫁親父と温泉に行き洗い場で

手足取り合う互い高齢 千曲川氾濫すればリンゴ園

泥をかぶりて赤実を汚す 川越の老人ホームが水びたし

みな3階に避難助かる
猛暑の最高温度なる頃に

暦の上で立秋が来る 暑くても海水浴に行けない

台風二つも南洋待ってる 夏バテでどこかに飛びし歌心

秋ともづれ吾に帰り来よ 十五夜の満月雲に隠れても

月見と言ひし団子を食べる 台風の残した惨事停電は

原始生活に人を戻す 停電の中に落雷させるとは

電気与ふと自然の皮肉 停電で飲食につぐ緊要は

スマホ充電確保すること 忙しい最中に我の時割いて

内の思いを歌に変えよう
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